"人間と性"懇談室9月例会 感想と報告

  『時代はセックスレス化へ』 2010年9月24日

   

感 想

 現代社会をリードすべき世代でセックスレス化が進んでいると聞いて、深い失望と強い関心とを抱きました。 セックスレスの要因は複雑多岐に渡っていて、問題の本質が個人的な要素を孕んでいるため、断言しにくい面があります。

 出席者から社会問題(社会的現象)・個人的問題(カップルだけの秘めごと)など、多彩な角度からの活発な発言がありました。

 確かに昔とは違って、物質文明(文化とは違う)・競争社会のなか、生活は利便性を追い求める傾向にあり、贅沢や無駄が蔓延ってきているのではと危惧します。3040代の働き盛りの人たちが企業戦士という名の下にこき使われ、時間的にも精神的にも余裕がなく生活していて、性欲が失せる現実が余りにも多いのでは、と感じます。

 時代の所為にはしたくありませんが、物やお金を優先する余り、人の心が蔑ろになっていった結果、コミュニケーションの拙さや互いを思いやる心が減少していったのではないでしょうか。(高松アヤコ)

 

話題提供者のレジメと話しあいのまとめ  

 

 セックスレスという言葉が使われたのはある精神化医が91年命名した和製英語なのだそうです。男性のセックスレスは増加していて、彼らの特徴は@批判に弱いA臆病B失敗や恥を恐れるC信頼できる人がいないD人と違うことができないE引きこもりがちF対人関係を避けるのだそうです。

 マスコミがセックスレスをかっこよく取り上げる影響によって、今後ますます多くなることが予想されそうです。

要因はいっぱいあるなかで、こんな話もありました。

 いやらしさと可愛らしさ愚かさと人間味があった方が結婚に向いているのかも?

 時代はワーキングプアーを生み出し、過酷な労働を強いられ、家庭を持つどころじゃないし、子供を産んで育てるなんてめんどくさい、考えてないからなのかセックスレスが少子化を生んでいるような現代社会です。世界は食糧問題、環境問題、経済問題をめぐって生き延びるため戦争を繰り返している。過去に戦争のため産めよ増やせの時代があったり、私なりにセックスレスという時代の流れを考えてみたいと思います。

 

  団塊世代が青春を革命闘争に向かった全学連、愛と平和の絶対自由のヒッピー、ウーマンリブの女性解放運動、ベトナム戦争,60年代は現代まで延長戦となって、現代の社会基盤が出来上がったと考えますが、ヒッピーが巧みな抵抗でアメリカの体制を揺るがし、下手なクーデターや革命以上の役割を果たしたのです。

  男と女が戦争するより、スイートでメロウな関係を持って自給自足のライフスタイルを目指したり、セックスもファッションも音楽もイデオロギーも強力な武器となり若者を自衛隊員にして銃剣持たせるよりも、ギターを持ってラブソングを唄わせ、男芸者に仕立て上げる方が革命的だったし、ウーマンリブは母体保護に名を借りて母体管理をしようとすることに当時の女性は反抗したのです。子宮にまで国家権力が入り込むことはナチス優性民族差別化になるとし、障害のある子供は生まれる前に殺されることに立ち上がったわけです。女性は産む産まないは自分たちできめるとして、社会保障を要求しながら「子供は流すのでなく育てるのが本筋だ」としてカトリック系のウーマンリブがあったり、もうひとつは中ピ連(中絶禁止法)に反対しピル解禁自由化を求め、産む産まないは女性が決めるとの決意でバースコントロールをして産児制限をすることや、中絶を認めさせたり、そのことで日本は堕胎王国とも言われ、闇医者が多く費用が高いため、アメリカまで行って中絶したり、まさにフリーセックスの時代でもあったのです。

  さらに女性は男性社会である限り、女性の地位向上はありえないと、男性主導のセックスにもイニシアチブをとり、フェミニズム運動をおこしたり、アッシー君、みつぐ君、メッシー君とも言われて、女性を大事にする男性が出現する始末です。フェミニスト、レディーファーストも似てるようで、セックスレスとは無縁でした。セックスをしたいばっかりに、女性に従う「ふり」とやさしい「ふり」をしてるだけで、戦後女と靴下が強くなったとは、男のズルさで弱い「ふり」を言葉で考えた人間はほんとうに頭がいい奴だったんだなーと考えてしまいますが、セックスレスなんてありえない時代だったのです。

  こうした運動があって「男女雇用均等法」や「男女共同参画社会」などの考えが、欧米の影響もあり女もジェンダーという言葉をつかって女性の地位だけを向上させることだけでなく、男性社会のしがらみでおしつぶされそうになってDVに走りやすい社会現象をも、ときほぐして男女共に「らしさ」から人間らしさを求める傾向になって来ました。しかし国にとって女性が自立してセックスの主導権を握ることは、保守的で頭の固い政府にとって国家の滅亡になりかねないと多いにあわてて、ある政治家が女は子供をを産む機械だとお粗末な発言をしたことで、男性支配社会を望むあまり戦争するために法律を少しずつ変え、性教育、ジェンダーに対しても反対の立場をとっているとしか思えてなりません。

  セックスレス化は現代若者のアンチテーゼかアンチミリタリズムなのか、セックスレスが原因なのか、少子化の原因には政治のお粗末さから生まれたものでしょう。多いに議論する価値はあると思います。草食系、肉食系も」マスコミが作った言葉を〈仕分け〉してるに過ぎないセックス感だと思います。動物にとっては、本能と子を産む自然なセックスであるので、人間も動物だからといって、本能むき出しにして男でも女でもレイプしようとする現実社会、人間の文化性、反自然性を見失ってはならないのだと思います。

  孤独の意識は人間的で、だれかを愛したいと思う感性は、結婚のように誓いとか約束によって一生愛するはずが3か月で別れることだってあるし、互いに憎しみに変わることもあるわけだから。生の衝動を大切にして、挿入、射精にこだわらないで孤独を癒す愛を目的にすることが良いと思います。セックスはこうあるべきだなんて週刊誌的俗説は避けて、セックスは自由でオリジナルで相手次第では先のわからない会話みたいなものだし、触れたりしたいと思う性と生のコミュニケーションを楽しみキッスの時もあるだろうし、ハグしたりされたり、引っ込んでる所に触れたり、出っ張ってる所に触れたり、同じ者同士で触れ合ってオリジナルで自由に楽しくパーティーと会話を楽しむことこそ、人間に与えられた最高のコミュニケーションになると思うのですが.・・・

  街には人がいっぱいで、エキサイトさせるステキな人間がこんなにたくさんいることで、思わず射精してしまいそうになってしまいます。たくさんステキな人間に出会うためにおしゃれをして無思想でなく、感性を磨くことで、夢、希望、ロマンを生きることが、私にとっての老いても枯れない人生になります。人生をエンジョイするためにわくわくドキドキのときめきと喜びがあってこそ明日も新しくカッコ良く生きようと町はセックス

(生きること)のためにあるのだし、孤島に一人住んでると思うから、人間もただの動物になってしまうのだろうか。

  孤独と絶望の街からむせ返るような愛が自分を迎えてくれ、そこで誰かを愛し、喜び、生きて自分の家にもどった時、何事もなかったかのように終わり、明日も新しく生きようと思うのではないでしょうか?精神のすがすがしさは新鮮に若々しく生きられるコツなのだと、最近強く感じる今日この頃です。

  男のセックスレス、女のセックスレス、カップルのセックスレス、セックスレスを選ぶ男と女のわけとは、文明の発達のせいなのかと感じる今日この頃です。ゆがんだセックスレスも、異常なセックスマニアも、私にとって、くそくらえです!!

話しあい

自己紹介

本題 (セックスレスが話題に掲げられる要因及び背景)

・ セックスレスが流行(はやり・カッコよさ)と考えられる傾向。

  男性が前略・中略・挿入を良とする利己主義的要素。

・ 草食男子が好まれ、夫婦間でもセックスレスが良しとする。

・ セックスレス化の解消の一っとして(夫婦間)相手の求めにお互いに応じる以外ないのでは?

・ パソコン・ゲーム・等々、セックス以外で手軽で楽しみ、若者が外出(出会い)しない社会現象が引き金と なっている。

・ 子供が欲しくない。(背景に経済的・環境問題がある)セックスが種の保存だけの行為とする傾向がある。

 中高年になると旅行、趣味を楽しむ時間が多くなりセックスは体力と共に疎遠になりがち

・ 故に、夫婦間の肉体的絆より精神的絆にウエイトを置くようになる。

・ 地球上の環境ホルモンの汚染もセックスレスに影響を及ぼしているように思う。(精子の数の減少などで性 欲退化の減少など)

別意見

・ セックスレス化を話題として結論はどう出るのか? では、どうしたら良いのかの話し合いはなされないの か?

・ 相手とのコミュニケーションを取っていくことが、第1歩ではないのか。