"人間と性"懇談室10月例会 感想と報告

                                                    2012年10月24日

「Hな人はいちばんボケないー『ここまでわかったボケる人ボケない人』を読んでー」  

                      報告者:岩淵成子                         

    

 ★ 例会感想

 

  ボケるボケないは、加齢 疾患 環境 性格など色々な要素が関係するようです。しかし簡潔に言うと脳への血流の良し悪しが影響しているとも言えると思います。

 昔から〈血の巡りが良い人〉とは明るくて健康、物事をテキパキと こなす優秀な人を指しています。

  Hな人がボケないは…楽しい会話 おしゃれ 異性への関心など多岐に渡る前向きな生き方が自然と脳の血流が良くなる結果をもたらしているからではないでしょうか?

  逆にマイナス思考で悲観的になったりイライラしたり妬んだりすればセレトニンが阻害され無気力になり脳への血流も悪くなります。

  82才でカクシャクとした叔父の家で色あせた こんな貼り紙を見つけました
ボケる五か条
一、過去の栄光が棄てられない人
二、感謝の気持ちがうすい人
三、短気な上に根にもつ人
四、不平不満が多い人
五、猜疑心が強い人

ボケない為にはボケる要素の反面教訓も必要だと思いました。 (桂木 詩
織)

   

 ★ 例会レジメ

   

 Hな人は、一番ボケない『ここまでわかったボケる人ボケない人』を読んで                                       話題提供 岩淵成子

1 認知症とは何か

○ 認知症の分類 

・血管性認知症 多発脳梗塞型 限局性脳梗塞型 遺伝性血管性認知症 など 

・変性性認知症 アルツハイマー型認知症 レビー小体病 前頭側頭型認知症 HIV関連等

・治療可能なもの 慢性硬膜下血腫 正常圧水頭症 甲状腺機能不全

○ 認知症の危険因子

・軽度認知障害=認知症前段階 記憶機能低下が主。一般的な認知機能・日常生活能力は可。  

・加齢関連認知低下=広義の軽度認知障害の一つ。国際老年精神医学会が診断基準を纏めた

 

○ 検査 知能検査 血液検査 画像検査  

2 認知症と老人ボケはどう違うか

○ 認知症―新しい記憶が入らない状況。 「忘れた」ではなく「覚えられなかった」

○ ボケー記憶がスムーズに表出されない状況 時間が経てば思い出せることが多い。   

・認知症への5段階 1勘違い、度忘れ、約束忘れなど 2置き場所不明、目的忘れ 逆には記憶たどれるレペ        ル 3新たな記憶不可、記憶たどれないレベル 4上書き、初期化不可 5認知症発症

3 性格でわかったボケる人ボケない人    

○ 極楽トンボはボケ知らず           

○ 小言幸兵衛、やっぱりボケない          

○ Hな人は一番ボケない              

4 性格以外の要素は何か

○ 職業でわかったボケる人ボケない人 公務員、教員、事務職、滅私奉公型社員は危険 

・ 教員は、社会(地・歴)、国語(古典)、英語(英文法)が危ない。音・美・体は除外 

○ 家庭環境でわかったボケる人ボケない人 親子 嫁姑 配偶者の有無 妻任せの夫 

○ 人生途上での環境変化 長期入院 喪失体験 など

○ 生活習慣 一般的な成人病予防の生活習慣。特に食事と早起きの運動、運動一般

○ 脳の働かせ方習慣 左脳、右脳の使い方のバランスー片方だけの使いすぎは危ない(?) 

5 絶対ボケない、ボケさせないための生活ガイド

 ・いつも新しい知識を求める ・趣味を持つ ・カラオケは最高のボケ防止策  マージャン、競  馬、賭け事大いにやれ ・デパートはボケ予防の散歩道 ・ 散歩はボケ予防 ・外出にはおし  ゃれを心がける ・積極的に友達と会う ・男性も積極的に台所に立つ ・スポーツよりも、  楽器を手に ・ジョギングは止めた方がいい ・肩書きに捕われない生き方を ・異性のなか  で人気者になれ

 

  ★  質疑・話し合い・意見  参加者11人

  ・ 認知症の研究が進まない第1の原因は、動物実験ができないから。がんは動物実験ができるが、認   知症は人間の大脳で起きるトラブルで、、人間と同程度の大脳、特に前頭葉を持っている動物はいな   いから、動物実験ができない。そのため、研究がなかなか進んでこなかった。