"人間と性"懇談室10月例会 感想と報告

                                                    2016年10月27日

    『 「ポーランドにおけるナチスの蛮行 」― スタニスワーガさん(83歳)の証言   

                   話題提供:岩淵 成子

 

 (インタビューは、スタニスワーガさんのポーランド語を、知人のウルスラさんが英語に訳し、それを次男が日本語に訳すという、二重通訳で進められたので、多少の言語的誤差があるかもしれないことをお断りしておく)

 

 私は、クラクフ近くのイフコバ村で生まれた。家族は8人。私は5番目の子ども。

 恐ろしい体験が始まったのは、ドイツがポーランドへの侵攻を始めた年だった。

 1940年からドイツの占領が始まり、市民はひどい目にあった。その時のエピソードのいくつかを話したい。

 

 

  彼女との出会いの時の話では、家に来たゲシュタポによって、彼女はドアの外に出され、中に居た親兄弟が、片目をくり抜かれたり、殺されたりした。という話も出ていた。

 

  ドイツ人が来て、私の子ども時代を破壊された。おとなになったらロシア人が来て、私の時間を破壊された。全てが終わったあと、ドイツ人とロシア人を許すことはできても、忘れることはできない。どうやって彼らを許すことができるか。忘れることができるか。これが今の私の課題になっている。

 ドイツ人、日本人、イタリア人は、酷いことをした。それは罪であり、責任である。日本人、ドイツ人は私にとって友達なのかどうか。その答を必要としている。

 ヒロヒト、ヒットラー、ムッソリーニ達は、悪の権化である。彼らは消えたが、悪の権化が蘇るのではないかと感じている。

 

 ドイツは移民を受け入れている。今までは白人のヨーロッパだったが、今後はどんなヨーロッパになるのか決める時だと思う。

 日本の次のステップはどうなるのか。ドイツが移民を受け入れたように、日本も受け入れるのか。それとも別の選択をするのかに関心を持っている。

 ロシアの問題もある。今、シベリアには多くの中国人が入っている。ロシアはこれにどう対処するのか。関心を持っている。

 ロシアのプーチンが、中国とパートナーをくむと、日本は最悪の状況となる。

 日本の未来は、軍事国家になるのかどうか。可能性の内容を知りたい。

 パール・ハーバーを攻撃した真意は何か知りたい。日本はなぜ真珠湾を攻撃したのか、私には分からない。

 

 彼女からの質問に答えて、安保法制反対で国会前に行ったこと。今までにない3万人もの人々がデモに参加したことは伝えたが、真珠湾攻撃の真意については、理解していなかったから話せなかった。時間切れになり回答しなくてすんでしまったが。

 

 自分の体験を語るだけでなく、今の状況に関心を持ち、考えていることを知った。

 彼女の他にも、ドイツの蛮行を証言するポーランド人はたくさんいることだろう。

 日本の蛮行を証言する中国人と同様、戦場になった国には多くの証言者がいるし、これからも、戦争が続く限り、新しい証言者が生まれることだろう。生まれることを願ってはいないが。