"人間と性"懇談室11月例会 感想と報告
2016年11月22日
『
おとなの発達障害 』
話題提供:渡辺小百合
● レジメ報告後の感想・意見
- 職場への定着のためジョブコーチが派遣されるが、ジョブコーチは影の援助者となる必要がある。積極的な援助をするのではなく、支援を受けている当事者が学習していくのが大事だと思う。
- 要介護4でホームに入ったが、ホームの生活の中で元気を取り戻したという例もある。システムだけでは変化しないが、人の関係で変化したのだと思う。
- 抗うつ剤を止めたら元気になったという例もある。日本の精神病院は人権感覚が薄いと思う。薬漬けにする病院もある。
- 発達障害は、周りが見守ることが大事だと思う。コミュニケーションが下手で、友人が作れないとの報告だが、今は社会全体が友達を作れない状況にあるのではないか。排除する方向へ社会が向かっているように思う。
- 階級制や家父長制をなくすことをしてきたが、それにともなって個人的なことに入り込んでしまっている。
- 転職も繰り返してきたが、自分の役割を見つけて生きてきた。周りのどんな人と出会うかが大事。友人、連れ合いなどに支えられて今日まで来た。環境の影響が本人を作るのではないか。
- 経済的な自立ができないことが問題。金を稼げれば許される社会状況が今はある。生き方が変わる今、どうしたら良いか分からない若者やおとなが増加している。こうしたいものを見つけてやることが大事ではないか。
- 働きたくても働けない。決めてもできない。という状況で追い詰めてしまうことになる。働く場を次々変えてもそれを支えていくことが大事だと思う。
- 手探りで進んでいるのがみんなの今の生き方ではないか。発達障害者だけの問題ではないかも知れない。