"人間と性"懇談室6月例会 感想と報告
2013年6月26日
「橋本発言を考えるー フリートーク
」
話題提供:参加者
★ 例会記録
- 女性として心が痛む。性は人間の生に大きな関係を持っていると思う。人権を踏みにじられたことに怒りを感じる。人間として許せない。
- ’95以降、ソウルに5、6回行って、韓国各地の行進にも参加した。日本大使館前の抗議デモにも参加。韓国との関係は秀吉の時代から絡んでいる。太平洋戦争中のことも含めて、加害者と被害者の受け止め方の違いを感ずる。
- 橋本発言での問題から、被害問題が今日まで続いているのを感じた。日本人は言ってないのに、韓国人はずっと言っている。温度差を感じる。
- 小説の中では兵隊が慰安所へ行き、淡い恋心を抱くということも書かれている。戦争中と戦後を分ける必要があると思う。戦争中は、人権無視の時代だったし、韓国は日本の統治下にあった。戦後になり、ベトナム戦争時は韓国軍がベトナムに侵攻し、レイプも起き、5千から1万の混血児を残して韓国軍は帰っている。
- 戦争がというのは逃げだと思う。生理の問題で捉えるべきでは。男と女の付き合い方の問題で、戦争は理由ではないのではないか。
- 性欲の処理は人によって違う。性欲の違いをどう見るかが問題。しかし、人間はおかれた状況によって生き方が変わる。中国人民軍の中での性の規律はすごい。日本軍の中にはなかった。三光作戦をしている。
- 橋本発言にはすり替えがある。被害者はそれを許さないのではないか。
- 橋本発言は新しそうで古い発言だと思う。日本の侵略行為に対し、何回謝ればいいのか、その辺でいいんじゃないかの気持ちがあるのではないか。
- 橋本発言は「よく言ってくれた」の受け狙いを感ずる。美しい国であってほしい。だから、無かったことにしてほしいとの願望に対する。過去ははっきり示す必要があり、未来に対してのメッセージも示さねば。
- 小泉政権がイラクに派遣した。それ以降は首長の首が飛ばなくなった。都知事の首も飛ばない。世の中が変わっているなかでの今回の発言では。
- 所詮男はそんなものよで括られては困る。沖縄の米兵が風俗利用すればレイプがなくなるなどと言うものではない。兵士が人間性を奪われている。人を殺せと言われることは最高の非人間性。だから暴力や強姦が起きる。個人的な問題ではなく、人間性が奪われているからの問題。国連では拷問禁止委員会で問題とされた。他国の慰安婦問題とは違うレベルにある。
- 何回もこの問題が出てくるのは、政府発言を覆そうとしている発言が出てくるから。日本のなかでの発言が問題を生んでいる。
- 人間は欲望を抑える必要があれば抑える。抑えなくてもよければ出てくる。人民軍と侵略軍の状況の違いで人間性の差が出る。戦争の目的、あり方によっている。
- 生殖の性だけからの性的解消ではなく、人種偏見があるから慰安婦問題になる。人権問題、異人種問題には階級制も絡んでいる。
- 男性の性的欲求解消のためだけに女性が存在するかのような発言には怒りを感ずる。男女間の関係はそれだけなのか。
- 性的欲求と性行動とは同一ではない。人間は性的欲求解消のために男女関係を持つのではないと、研究所ではずっと言い続けてきた。橋本発言の根本的間違いはそこにあると思う。少なくとも、橋本氏は人権としての性教育を受けたとは思えない。性的欲求と性行動については、今後も研究所として言い続けることが大事ではないか。
★ 質疑・話し合い・意見 参加者