"人間と性"懇談室7月例会 感想と報告

                                                    2013年7月30日.

「セクシィかるたを作ってみよう2−老人の性」

話題提供 田畑真七・桂木詩織・青木清

★ 例句を読んでの感想

  ・散りゆくも せめて楽しめ 残り香を

  ・若さはあせり 老いは楽しみ 性と人生    

    楽しみにすれば、人生も性もうまくいくのではないか

  ・そそられる 急坂あえぐ  美少年

   ・乱気流 寄る年なみに たおやかに

    若い時は乱気流のごとき性も、年を重ねればゆったりとして来る。

    ・古希なるも シャバ気 色気は おさまらず

    いくつになっても、悟りの気分にはなれないもの。

   ・ 悦びは 許してくれる 君の肌 キスをしている この安堵感

    同感する。やわらかさが出ている。

   飲ましては 口説いてみたいと 思うけど 分別働き 出来ぬ寂しさ

    年がいを考えてしまう年寄りの性に共感する。

    ・死にません。あと失恋の二つ三つ

   年寄りの性の二面性を感じる。これだけで終わるのはもったいないとも思う。

   女には口説いてみたい女と、見ていたい女がいる。

●性をテーマの創作には人柄が出る。他のことよりも出るのではないか。

 

★ 意見交換

 ・ 共感にも年代が関わる。80歳くらいが境の感じで精神的ギャップが大きくなる。

 ・ 性は生で、年齢的な違いは無いのでは。物理的ギャップはあるが、精神は年齢を超えると思う。

 ・ チャップリンは85歳で子どもを生ませた。かたや、54、5歳で興味を失った人もいる。比べて

  の話や理想を話しても意味が無いと思う。

    限られた時間と空間のなかで、自分の充実度をどう高めていくのかが大事では。

● 夫婦間の性

   ・「31年目の夫婦ゲンカ」という映画では、夫婦では日常的でダメなのに、他人の中ではイキイキし

  てくる。夫婦の間で、テクニカルだけでなく精神的な問題がどこまで必要なのか。官能的なことを毎

  回は不可能だと思う。

  ・ 感覚に貪欲なところがあるが、快感は比較するものではなく、自分の中にあったはずのもの。

  ・ 日常の性は家のなかの性で、テクニックの問題ではない。テクニックなしでも満足感はある程度有る。

 ・ 非日常の性はラブホの性で興奮感が違うのではないか。落ち着いた最高のセックスが日常のセック

  スであればベストだと思う。

   ・ 自分がいいと思えばそれで良いのでは。他人に押し付けるものではない。

.  ・ 戦後すぐの住宅には、洗面所・風呂・トイレをすどうしにした建て方があった。それは、日常の

   なかにトキメキを持ち込んでしまった例。

● 戦争と性

 ・ 戦争での性は、生存権をバックとしたセックスと取れる。

 ・ 第一次大戦はヨーロッパを崩壊させた。慰安婦が軍隊と共に動くシステムは、ドイツ軍がロシア侵  攻時に作ったもの。前回の議論では、慰安婦と軍隊はやむを得ないことだったとなったが。