"人間と性"懇談室8月例会 感想と報告
2009年8月28日
『親の性的行動と子どもへの責任』
話題提供: A・T
● 「親の性的行動と子どもへの責任」(話題提供者コメント)
親は一人のおとなとしてさまざまな性的行動をする。 浮気、不倫、離婚、再婚、等々。
一方で、親の性的行動を見て育つ子どもに対して、親としての責任をどう考えたらよいのか。
結婚できない娘は親の離婚を見て育ったからか。離婚を繰り返す息子は親の不倫を見て育ったか
らか、等々。
公式通りにはいかない問題を問いたい。
● 「親の性的行動と子どもへの責任」(参加者感想)
「親は一人のおとなとして、様々な性的行動をする。浮気、不倫、再婚等々。そういう親たちを見て子どもに対して、親としての責任はどう考えたらいいのか」と始まるレポートは、30歳を前にして息子一人を抱えての離婚。その後の愛の遍歴へと続いています。
恋人とのデートを重ねるなかで子供に寂しい思いをさせたこと。妊娠中絶から精神不安定となり入院したなどを経て子供も成長していったが…一度も会うことのなかった父親への想い。中絶した相手の男性に対する恨みを残していたのかもしれない。
その息子が2度にわたる離婚をし、その原因がセックスがらみとなると「親の不倫を見て育ったからなのか?」と。あるいは「3度も離婚をしている父親のDNAか?」長い間この問題で悩み息子に責任を感じ「心の傷」となっている。で、レポートは終わっています。
人は確かにその育った環境から大きな影響を受けます。まして、性体験、性生活はさまざまに屈折したかたちで、人の性格や人生に影を落とすことがあります。
しかし、それを親からのDNAと見放すのは異論があるというのが、サークルに出席した多くの人の意見でした。まして、成人となった子供の行動にまで親の責任を感じなくてもと。
それより、愛を求めた相手にとって、結局「都合の良い女」ではなかったか、という報告者の思いこそが問題です。「幸福感」のバトンを子供に渡せなかった人生を感じました。 (青木 清)