"人間と性"懇談室5月例会 感想と報告

                                                    2009年5月15日

    『春画考

 話題提供: 高柳美知子

                 

 「春画考」(参加者感想)

 

 5月例会は、提案者が体調を崩されたため、急遽「春画考」を所長提案しての話しあいとなりました。

 知人から譲られたという江戸期に描かれた、北斎、歌麿などの有名な浮世絵師による「春画」集を見ながら、朝日新聞に載っていた「春画考」の記事を読みました。

「春画」集は素晴らしい印刷技術の本でしたが、出版が古いため、性器の部分には灰色の「ぼかし」がかかっていました。

 「春画は江戸時代3000点以上出されている。庶民が自慰のために使用したと思われる」とのロンドン大学スクリーチ氏の考察。

 川柳やあて書きなどに見られる自慰に関する語彙の豊富さから、江戸期には自慰に関する文化があったのではないか。

 春画には男女が対等に描かれていることから、性は男女が対等に楽しむものと受け止められていたのではないか。など、新しい発見がありました。

 性のとらえ方に話が及び、年齢が高くなっても性への関心は衰えない。

 これは年令により制約が減少すると性も開放されること。

 肉体はホルモンに支配されるが、精神は文化が根底にあるから年令には関わりなく続くこと。等が理由として考えられる。

 セックスを杓子定規でなく、しなやかに捉えることで、性の多様さを受け入れられるのではないか等の性生研らしい意見が出されました。 (岩淵成子)