"人間と性"懇談室9月例会 感想と報告

                                                    2008年9月23日

    『性・生・結婚・労働

 話題提供: 木村宣弘

                   

 性・生・結婚・労働」(話題提供者コメント) 

 

 

 性と生に関してウィリヘルム・ライヒは、人間の身体において性のエネルギーは生きることと深い関係があるのだと言います。

 フロイトとの仲が悪くなったのは理論上の不一致というのもうなずけます。人間は生物学的と社会学的レベルの両方から生まれ、パーソナリティが作られると言われますが、ライヒは生物として人間社会の問題を扱ったことが、後になって受け入れられたのではないでしょうか。

 ライヒの考えに性的興奮を卑しいとか性的快楽を恐れ、性からの逃走をする人々がいて、文明が発達するごとに、増えるというビジョンがあります。

 宗教・道徳の性教育否定のたまものか、時代はセックスレス、少子化を生み出しています。自由とかラブを欲しがられては、支配者側にとって都合が悪いということなのでしょうか?

 

 性・生・結婚・労働」(参加者感想)

 

 木村さんの発表は格調高く、ウイリアム・ライヒの活動を紹介。

 人間も生物のひとつとして自然に生きてきたのに、宗教や道徳、社会制度により、がんじがらめになってきた。それを批判し、ナチに追われてアメリカに亡命、そこでも非難され最後は獄死したという。  

 後半で社会制度の違った、西独と東独の「性」を比較したのは、真偽はともかく、おもしろかった。日本の労働状況にも言及して、格差社会やフリーター、ホームレス、ひきこもりなど多岐にわたった。  

 討議では、夫のセックス過多に悩む中年の妻の訴えと、セックスレスに悩むカップルの女性の不満が、活発な話題になった。特に後者は男性(女装の趣味あり)からの弁明もあって、話題沸騰であった。  

 こんな議論が、きちんと自由にできる研究会も珍しいと、満足して解散になった。  (後藤重三郎)