"人間と性"懇談室8月例会 感想と報告

                                                    2008年8月28日

    極北の狩猟採集民からのメッセージ

 話題提供:末延法子

                   

 極北の狩猟採集民からのメッセージ」(話題提供者コメント) 

 

 今の私たちの生活を考えるとき、いろんな周囲からの価値観にとらわれていると感じることはありませんか。

 人間関係でつらさに耐えること、あるいは意見が違っても、とことん腹を割って話合うこと、できるだけ多くの人とうまくやり、相談したりされたりする関係を築くこと、そして一夫一婦制を守ること等々実に多くの「こうあるべきだ」に囲まれています。

 でももし、こんな価値観やきまりにとらわれない対局の生活があるとしたらどうでしょう。

 今回は、日本の女性文化人類学者のフィールドワークによって明らかにされた極北の狩猟採集民の生活をみつめることで、これからの私たちの生き方についてヒントになることはなにかを一緒に考えたいと思います。

 固定した家族はなく一緒に住みたい人と住む暮らし、結婚はするけれど性生活は男女ともに自由、子どもから大人まで徹底した自己責任が問われることなどちょっとびっくりするようなこともありますが、今度生まれるならこの民族にと密かに願っている次第です。

 

 

 

 極北の狩猟採集民からのメッセージ」(参加者感想)

 

 その時代時代の価値観の枠の内で、私たち多くの人間は生きている。家族、子育て、仕事と、人との関わりの中で。こうあるべき、あらねばならぬと安全地帯を歩みつつ。加齢に伴い死を含めた人生をいかに生きるべきかと迷いと不安にかられる時である。ちょうどそんなとき、今回の話題が提供されました。

 カナダ最北のインディアンの暮らし方。人間関係の流動性。男女関係を学び、サークル出席者13人の話しあいも次から次へとなされ、サークルの人々のやさしさ、温かさも加わり、ホットな気持ちになりました。

 このインディアンの暮らしは、一人で生きるということが徹底されており、乏しい食料で厳しい自然環境と、自分一人で考え決めてゆく征服や調和。教え合うということもない。でもそこにはキャンプという生活がありテント仲間がいる。お互いを束縛しないで自分も他人も尊重する。子どもは育てられる者が育てればいい。高齢になったときは世話した子がその人の面倒を見る。だから子どもを世話する。自分が生んだ子とは限らない。子育ては楽しい活動にはいるという。

 今の日本では考えられない生活。こんな社会生活が・・・と、夢を見つつ・・・ (清永良子)