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青年期の性と生
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研究所客員研究員 武田雅都
2014/3/21
     不定期連続「性」年告白文 
御洒落衰微記−2
 

 

 先ずはセーラー服、近頃はブレザーの方が人気でしょうか?兎に角、この制服こそ束縛、呪縛、禁制、ひいては不自由の象徴で、正しくうってつけです。前に、「憧れの白靴下にオヤジ達の青春が再び」なんていう随分気合の入った団塊世代向けのビデオがありましたから、白いハイソックスも足しましょう。

次に自由を拘束するのにはまずは「罪」、手錠はベタですが、取り合えずこれでいきましょう。

 髪はポニーテール、お下げ、縛りにかけて、と言いたいところでしょうが、残念無念、〜黒い長髪に縛られて〜と夏目漱石先生の言葉を借りれば、最も心に応えるのは、解いた黒髪の艶やかな曲線が怪しい。

 さて、女には男、例によって大いにがっつきそうな放恣な若者がいいかというとこれも違う。

 アイドルである以上、守ってあげたい気持ちを喚起しなけれなならないなら、男には「嫉妬の対象」的な状態であることが望ましい。

 そこで、(身長180センチで股下85、足は28位、茶系のローファーで、タイはブルーとワインレッドのスプライト、ピンはズレてタキシードははだけてジャケッツはふくよかに、髪はやや長めで額に少し前髪がうっとおしく、ジェルで少し艶があって、指輪はシルバーで小さな水色のダイヤが中央に輝き、細い指は長く彼女の乳房を今にも弄ぼうとしていて、部屋にはカンバスに絵の具、彫塑は彼女を象ったのだろうか?

 ラムプがほの暗いムードに差し、アクリルボードには横文字が踊っていて

妖艶な雰囲気が部屋中に差していて・・・・)あれ、随分筆が踊ってしまいましたね。真の二枚目の男を書いてみるのも悪くないですね。

 男が所謂「冬彦さん」や、醜男で猥褻するのと、カッコいいのがするのとでは

話しが大分違ってきますが、手ブラをするに当って、「乳房」の持つ官能と母性、そして男性的な攻撃性とマザコン的なものが上手い合点がいくのは後ろからの抱擁でしょうか?先ずこれで一枚の淫らな春画が仕上がりそうです。

 男は後ろで少しトーンを抑えてカットしましたから、あくまでもメインはアイドル、まあ怪しめられた堕天使、みたいな印象付けにはなったでしょうか?

 荒ぶる男盛りの気障なやつが唯一アイドルの限られた秘密を正しく手の中に収めんとしていて、自ら不埒な様に身をやつしていて、またとない嫉妬ができそうです。女にも嫉妬、男にも嫉妬、憧憬も相混じってなんとも言えない

感情でやきもきしそうですが、この時代にあのシチュエーションをやるなら、私ならこんな具合にしましたが、いかがでしょうか?

 先ずは、私にもそんな“美しさ”の相手が居ればいいんですがね・・・?

 

 次回は「色魔の美学」(仮)で行きましょう。

 
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