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研究所相談員・カウンセラー 佐藤 晴世

 

(8)幼児の自慰
 
@子どもの自慰って心配?
 

  幼稚園の先生からこんな質問を受けました。 「園児に自慰をする女の子がいるが、どうやってやめさせたらいいでしょうか。」また「こんなに幼いうちから性的な快感を覚えてしまっては将来心配。何が原因でしょうか」と。

 幼い子どもの自慰と思春期以降のマスターベーションは基本的にまったく違います。むしろ大人側が子どもの恍惚とした表情 や、汗をかいて夢中で性器を刺激する姿に、見てはいけないもの、ポルノ的なものを感じていたたまれなくなるのではないで しょうか。

 相談された先生にはこのように伝えました。

   子どもが耳たぶや鼻をいじる癖があってもびっくりしたり、やめさせたりしないでしょう。性器いじりもそれと同じで、子どもは単に気持ちがいいからさわっていると思えばいいのですよ 。

 でもあまり鼻をほじっている子どもには「そんなに強くほじると鼻の穴が大きくなるよ」と言ったり「鼻血がでるよ」と注意しますね。それと同じに注意をすればいいと思いますよ。注意のコツもあります。

 あまり恍惚感に浸られても見ていて、いい気持ちはしませんから 「おうちに帰って自分のお部屋でしなさい」と伝えたり 男の子場合はトイレでオシッコをしたときに直接握ったり、性器をおもちゃしているうちに自慰に発展する場合がありますから「手が汚れているとばい菌が入るから気をつけてね」と言えばよいのです。

 女の子の場合はなんとなくもじもじと 太ももをこすりあわせることが多いようです。 どちらも佳境に入るとからだを硬直させ、汗びっしょりになることがあり、これが見ている大人を無限の驚きに導きます。 子どもはただ気持ちが良く刺激を与えているうちに、興奮して硬直してしまうのですが、人間の性器はそのような快感に直結するように出来ているのです。

 ただ、子どもの脳裏に性的な妄想などありません。ただの快感です。 大人はあわてず騒がず、汗をかいていたら拭き取ってあげて「 みんなと遊ぶ時間はやめておきましょうね」「自分の部屋でならいいけれど、みんながいるときはやめて欲しいなあ」と素直に言えばよいと思います。

 

A子どもだって気持ちいいのは好き!
 

 私の知人は自分の子どもがまだ小さかったとき家に電動のあんま棒があったそうです。兄弟姉妹でそれをおもちゃにしている間に誰かが、それを股に当てると気持ち良いことを発見。

 代わる代わるお股に当てていたそうです。それを見つけた知人はびっくりして大声で叱ったそうで「それから見つからないように使っていたよ」と大きくなってから笑い話でお子さんから言われたそうです。

 気持ちの良いことをそう簡単にやめられないのは大人も同じ。

 私の息子も幼いときに一時期自慰がありました。「このまま大人になるまで続くのか」とちょっと目眩を感じるほどでしたが、気がつくとそんなこともしなくなっていました。

 幼児の自慰は性的な意味合いがないので、だんだん他にすることが増えると忘れてしまいます。あまり気にしないことがやめさせることへの近道のようです (やめさせるという言葉には語弊がありますが、大人の視点で「やめさせたい」という気持ちの表現で使っています)。

 

 静かに遊ぶ時間が多い子や、感受性の強い子は自分のからだをさわることの気持ちよさに気づくことが多いようです。昼間はなるべくからだを動かして遊べる時間を長くしてあげるのが、やめさせるコツのようです。それでも一度気持ちいいことがわかれば、しばらくは続きます。

 見ている大人もあまり気にせず 「自分のからだは自分のもの。この子は自分のからだのどこをさわれば気持ち良いかを知っているんだな」くらいに鷹揚に構えて欲しいと思います。

 

 

感想・ご相談

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参考図書

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おとな図鑑 男の子って?女の子って?

〔小学館ワンダーランドブックス〕税込: \840

Q&A子どもの性の相談室 税込:\1,680

性ってなに? 税込:\1,470

 

『せっくすのえほん』

 やまもとなおひで =かんしゅう/みずのつき

        (子どもの未来社/ 1400円)

『おちんちんのえほん』

文=やまもとなおひで 

え=さとうまさこ(ポプラ社/ 1200円)

 

『あかちゃんはどこから』

 ローズマリー・ストーンズ作 

山本 直英訳(ポプラ社/ 1200円)

 

『おかあさんとみる性の本』

全 3 巻 山本 直英監修(童心社/ 1300 円)

『ほんとうに知りたかった カラダのヒ・ミ・ツ』

山本 直英編(講談社/ 1200 円

 

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高柳 美知子著(岩崎書店/ 1600 円)

 

『からだっていいな』

      山本 直英著・片山 健画(童心社/ 1339円)