bQ7
 

 

研究員 岩淵成子

  2012.6.28

   「ビバ 2歳児」 

自分でやることに失敗はつき物 

 

 

 書き始めて心配になったことがあるので、まず弁明をしておきたい。

 近頃の若い親は「デジタル人間」「マニュアル人間」だから、我々「アナログ人間」と違い「今」「これ」しか無い場合が多い。何歳の発達段階と言えば「今2歳2ヵ月だが、書いた通りになってない」とか「二者択一にしたができなかった」とかの苦情が来るのではないかとの心配がある。 何歳の発達段階は、あくまで目安で、昨日誕生を迎えたからきょうからできるというわけではない。2者択一を過ぎ、3者にする必要がある子もいる。 しかし、発達の筋道は決まっている。伝い歩きをしないで歩くことは無いし、歩かないで走る子もいない。これができれば次にこれができるようになるという「筋道」は確かなものだから、それを読み取ってもらえると嬉しい。  「自分でさせる」「できた気分になるよう、手伝ってやる」ことは大事だが、それと平行して「失敗させること」も大事。何でもかんでも「できた気分」にさせていては、大怪我につながるような場合もある。  例えば、ジャングルジムに登りたがるような場合には、手を添え上らせてやらず、本人に任せてみる。せいぜい2段目くらいまで上って落ちて泣くことになると思う。それが大事。一緒に上ってやってテッペンまでなど行っては危ない。親と一緒で無いときに、本当にできると思い込んで、自分で上って落ちる可能性がある。 2段目くらいで落ちる分には、たんこぶくらいですむが、上から落ちれば首の骨を折る場合もある。失敗してみなくては分からないから、失敗させることが大事だし、どれくらいの失敗をさせるかの見極めが必要になる。

 

 平均台のようなものを渡らせる場合も、手を握って渡らせるのは危ない。身体のバランスが偏ってしまう。背中をつかんでやる方が本人のバランス感覚がつき、一人で渡る場合に、落ちる危険性が少なくなる。

 言うまでも無いが、低いものから高いものへとか、太いものから細いものへなど、段階については考える必要がある。やりたいからと高くて細いものに上らせる場合は、落ちたときにどこで受け止めようかと、あらかじめ考えておくことが大事になる。最小限の怪我ですみ「これは難しくてだめだから、別のにしよう」と、本人に思わせる「落としどころ」を見つけてほしい。

 

 失敗させたときには「だから止めた方がいい」とは言わず「今度は失敗しないようにやろうね」と言うことも忘れないでいただきたい。

 「失敗は成功の母」なのだから、次に踏み出すような言葉かけをして、失敗にくじけず、チャレンジを続ける2歳児になってほしい。

 

 

感想・ご相談

info@seikyoken.org

 

参考図書

『ママ、パパおしえて!』 (子どもの未来社 税込/1,365円)

 

『おとな図鑑 男の子って?女の子って?』

〔小学館ワンダーランドブックス 税込/ 840円〕

『性ってなに?』(新日本出版社 税込/1,470円)

 

『せっくすのえほん』

 やまもとなおひで =かんしゅう/みずのつきこ

        (子どもの未来社  税込/1400円)

『おちんちんのえほん』

文=やまもとなおひで 

え=さとうまさこ(ポプラ社 税込/1200円)

 

『あかちゃんはどこから』

 ローズマリー・ストーンズ作 

山本 直英訳(ポプラ社 税込/1200円)

 

『おかあさんとみる性の本

全 3 巻 山本 直英監修(童心社 税込/ 1300 円)

『ほんとうに知りたかった カラダのヒ・ミ・ツ』

山本 直英編(講談社 税込/1200 円)

 

『性はHのことじゃない』

高柳 美知子著(岩崎書店 税込/1600 円)

 

『からだっていいな』

      山本 直英著・片山 健画(童心社 税込/1339円)