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研究員 岩淵成子

  2012.5.6

   「ビバ 2歳児」 
〜 動く人形から人間へ 〜 
 

 

 「乳幼児の性と生」を担当していた佐藤さんが、仕事の関係で退所した。

 以来、担当者が見つからず、休眠状態になっている「頁」が気になっていた。

 

 障害児教育に関わっていたので「発達」の学習中に学んだ「発達のふし」については、今でも幼児と関わるたびに「時代が変わっても、発達理論は普遍的だ」と、再確認させられている。ちょっと話すと、若いママがホッとした顔になるのが嬉しい。

 

 ネットを探しても「発達のふし」については出てこない。一般には知られていないらしい。

 「発達」に視点を当てて書いてみたら、いくらか参考になるかと思い、始めてみることとした。

 

 0歳児の発達については、何ヶ月でどうなると、かなり詳しく書かれていても、1歳を超えると「1歳から3歳までは・・・」などと、とたんに大まかな書き方になってしまう。そこからも、いくつも「ふし」(発達の変換点)があるのにもかかわらず。

 発達は、坂道を登るのではなく、山道の階段のように、ダラダラと少し登っては、次の段を上がるように進んでいくのだから。

 段に当たる箇所を「ふし」とよんでいる。

 

 1歳から1歳半までは、文章に例えれば「読点」ばかりの時代。 「句点」が無いから、歩いたらどこまでも行ってしまうし、段差などが注意できずに転んだり、風呂や溝に落っこちたりと、全く目が離せない。特に男の子の親は、エネルギーを消耗し疲れ果てる。

 1歳半になれば「句点」ができる。歩いていても、立ち止まったり、戻ってこられたりできる。風呂や溝にも落ちにくくなる。親としては、何となく「ヤレヤレ」感が生まれる。

 

 そこへ、いよいよ本題「ビバ2歳児」の登場。この間までの「いい子」が、突然変身する。

 親としては「何が始まったの。どうしたの?! お利口の○○ちゃんはどこへ行ってしまったの?!」ということになる。

 昔は「三つ子の魂百まで」とか、「三つ四つは憎まれ盛り」などと言われていた。

 先人の素晴しい「知恵」を感じる。昔は数え年だったから「三つ」とは今の2歳に当たる。2歳児のポイントをしっかり捉えている。

 

 2歳児が、人間の始まりであることを示す「魂百まで」の言葉。人間の魂が創られ始めるとき。

人間になっていくがゆえに、親は難しい選択を迫られることを示す「憎まれ盛り」の言葉。

 

  2歳までは「動く人形」のように、親の指示に従っていた我が子が「いや」を言い始めたとき、どう子どもに向き合っていくのか。その子の一生を左右するからこそ、大事にしてほしい。

 

 人間としての「意志」を持ち始めた2歳児は、「いや」を連発し、何でも「自分で」と、やりたがる。まだ無理だと思ったり、これをやらせなくてはなどと、思えば思うほど我が子とぶつかる。ついには、大声を上げたり、手を出す羽目にもなる。

 

 「難しい」「大変だ」と、思い出したらきりが無いが、ちょっとした「コツ」さえ掴めば「孫悟空を操る観音様」になれる。まだ、芽生えたばかりの「自我」だから、思春期の子の様に「年季」は入っていない。

「コツ」については、長くなるので次回に紹介しよう。

 

 

感想・ご相談

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参考図書

『ママ、パパおしえて!』 (子どもの未来社 税込/1,365円)

 

『おとな図鑑 男の子って?女の子って?』

〔小学館ワンダーランドブックス 税込/ 840円〕

『性ってなに?』(新日本出版社 税込/1,470円)

 

『せっくすのえほん』

 やまもとなおひで =かんしゅう/みずのつきこ

        (子どもの未来社  税込/1400円)

『おちんちんのえほん』

文=やまもとなおひで 

え=さとうまさこ(ポプラ社 税込/1200円)

 

『あかちゃんはどこから』

 ローズマリー・ストーンズ作 

山本 直英訳(ポプラ社 税込/1200円)

 

『おかあさんとみる性の本

全 3 巻 山本 直英監修(童心社 税込/ 1300 円)

『ほんとうに知りたかった カラダのヒ・ミ・ツ』

山本 直英編(講談社 税込/1200 円)

 

『性はHのことじゃない』

高柳 美知子著(岩崎書店 税込/1600 円)

 

『からだっていいな』

      山本 直英著・片山 健画(童心社 税込/1339円)