ミチコ先生の「性」ってなに?

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〜エイズって?〜

26)「A I D S」って?
 

 あなたは「エイズ( AIDS )」について知っていますか?言葉は聞いたことがあるけれど、どんな病気かはわからないっていう人がおおいのではないでしょうか。

 わたしたちの体のなかには、体内に入るウィルス(ハシカやインフルエンザなど)や細菌とたたかって、かんたんに病気にならないようにする「免疫力」というものがあります。ところがエイズは、この免疫のはたらきをこわしてしまうこわい病気なのです。エイズは「後天性免疫不全症候群」といい、 HIV (ヒト免疫不全ウィルス)によってひきおこされます。 HIV は、いったん人間の体に入るとリンパ球にすみつきます。そして、10年も20年もかけて仲間をふやしながら、免疫の働きをこわしていきます。

 免疫力がおとろえると、いろいろな病気を防ぐことができなくなり、このときとばかり、ほかのウィルスや細菌が体のなかであばれだします。その結果、肺炎や下痢、ハシカや結核、ガン、皮膚病などの症状があらわれてきます。

 
27)どうすると感染するの?
 

 HIV は、どのようにして、体のなかにはいっていくのでしょうか?

感染方法は3つ。

 1つは、感染者の血液が大量に体のなかにはいること。だから以前は輸血が危険でした。たま血友病(出血すると血液がとまりにくい病気)の治療につかった血液製剤が HIV に汚染されていたために、たくさんの薬害エイズ患者がうまれました。

しかしいまは、きちんと検査した安全な血液をつかっているので、輸血や血液製剤で感染することはほとんどありません。

 2つめは、母子感染。エイズに感染している母親から生まれた赤ちゃんが、出生後発病する確率は30%くらいです。

 3つめは、セックス。今一番多くの感染者をだしている感染ルートはこれです。

HIV は、熱に弱いし、空気にふれるとしんでしまうし、すこしの量では感染しません。握手しても、プールやお風呂にいっしょに入っても大丈夫。 HIV は、日常生活ではとてもうつりにくいのです。空気感染の心配はいりません。

 

 

28) ぼくをこわがらないで!

 

 赤ちゃんのとき、輸血で HIV に感染したジョナサン君が来日したのが1993年。彼が小学5年生のときでした。

ジョナサン君とその家族を描いた写真絵本『ぼくはジョナサン、エイズなの』(大月書店)が出版され、それを読んだ全国の小学生から、ジョナサン君への激励の手紙が次つぎに寄せられたことがきっかけです。はじめは一通一通、英訳してはアメリカにおくっていたのですが、連日ドサッととどく手紙の山をみて、「いっそ、ジョナサン君を日本に呼ぼう!」ということになったのです。

 さて、来日したジョナサン君は、子どもたちの歓迎集会やテレビに引っぱりだこ。はにかみやさんのジョナサン君は、しかし、人前にでると明るく話しかけます。「ぼくをこわがらないで!ぼくをさわっても感染しないよ。でも、ぼくがけがをしたら、ぼくの血にさわらないでって友だちには注意しているんだ。君たちもエイズや HIV についてしっかり勉強してね」

 

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