ミチコ先生の「性」ってなに?

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〜おとなになる?〜

17) 好きな人いる?

 

ある小学校の6年生180名に、「身近に好きな人がいますか?」とアンケートをとったところ「いる」と答えた女子は35%、男子は44%。そのなかで「いまつきあっている」のは、男女とも役10%だったそうです。

 あなたの場合はどうですか? 好きな人ができたとき、どんな気持ちがしましたか?

 その人とすれ違うだけでドキドキしたり…。それでいて、わざとよそよそしくしたり、つっかかってみたり…。友だちの誰かと話しているのを見かけると、そわそわと落ち着かない…。人を好きになると、誰もがこんなふうに心がゆれてしまうものです。マンガやテレビの世界では、すぐラブラブになれても、現実は、好きだと伝えることもなかなかむずかしいものですね。

 だれかを好きになる―――たとえ、それが片思いであっても、人を恋することのうれしさやせつなさを身にしみて知ることは、「おとな」へ向かって成長しているしるしです。

18)分身さがし
 

 女と男が背中あわせにくっついている「球体人間」の話しが、古代ギリシャにあります。頭が2つ。手が4本。毎日、元気いっぱい、おしゃべりいっぱい。そのうるさいことといったらありません。がまんできなくなった神様は、とうとう、半分に切り離してしまいました。別々になった女と男は、それぞれ行きたい方向に飛び出していき、それぞれにやりたいことをはじめました。しかし、日がたつにつれてさびしくてたまらず、自分の分身ともう一度いっしょになりたいと強く願うようになっていきました。

 どうです、おもしろい考え方でしょう。男女両性そなえていた球体人間が、引きさかれた自分の分身を求めあう、これが愛のルーツだというのです。

 自分の分身はどんな人かな。いま、どこでなにをしているかな。そう思うと、なにやら自然と胸がときめいてきませんか。あなたの分身さがしの旅に幸あれ!

 

19)「おとな」ってどんな人?

 

 「おとなになるって?」編のしめくくりに、「おとな」とはどんな人かを考えることにしましょう。

 昔は、男の子が俵一俵を持ち上げるようになると「一人前の男」とみとめられたそうよ。女の子は、ゆかたを一日に1枚縫えるようになると、「これで嫁にいけるね」といわれたんですって。

 では、現代は、どんな力を身につけた人がおとなといえるのか――。

 まず第一に、自分のことは自分でできる人。

       いま、あなたはどれだけ自分でできますか?

 第二は、何事にも責任がとれる人。

     失敗しても、その後始末がきちんとできれば、あなたはおとなにちかづいて     いるといえます。

 第三は、まわりの人、とくに弱い人やこまっている人にやさしい心がもてる人。

 第四は、社会や他人のために役にたてる人。

 第五は、自分の生活は自分の働きでまかなえる人。

     

 おとなになればテストはないし、親や先生にうるさくいわれることもなくなるけれど、そのぶん“自力”をつけないとね。

 しっかり自分をみがいて、すてきなおとなになってください。