ミチコ先生の「性」ってなに?

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〜おとなになる?〜

12)男性器のルーツは?

 下図でわかるように、男性の性器は、ほとんど体の外にでています。

下に長く垂れている管が「ペニス」ペニスの根元にある二つの袋は「いんのう」です。

 

   おちんちんはとがってて/月へゆくロケットそっくりだ/おちんちんは

   やわらかくて/ちっちゃなけものみたいだ

詩人の谷川俊太郎は、男の子の性器をこんなふうにうたっています。あなたにはどんなふうに見えますか?

 ペニスは女のクリトリスがホルモンの作用で長く伸びたもの。 いんのうも実は女性の大いんしんが基になっているんですよ。

 

 男の性器のルーツが女性の性器だなんてびっくりしましたか? 

 ところでみなさんの中で「自分のペニスは小さいかな」「自分のペニスは右(左)に曲がっているけどいいのかな」と気にしている人いませんか。

 顔形や体つきが人それぞれちがうよう、ペニスの大きさや形も人それぞれ。小さくても、曲がっていて

も、何も困ることはないので心配しないでね。

 

13)男の性器はなぜ外に?

 ペニスの根元にある「いんのう」の中には、コリコリした小さな玉が入っています。これは「精巣」といって、“赤ちゃんの命のモト”である「精子」を造るところです。 

 もう一つの“赤ちゃんの命のモト”が入っている卵巣は、女のおなかの中にしまわれているのに、精巣はなぜ体の外にあるのでしょうか。それは、精子をつくったり、保存したりするには体温より低い温度の方が適しているので、それで体の外に出して冷やしているのです。でも、冷やしすぎはだめ。冷たいプールに入ったりすると、いんのうは縮みあがって熱が逃げないようにします。反対に、おふろに入ってあたたまったあとのいんのうは、だらんと皮膚を広げて熱を発散しやすくしているのです。

 

 そのときどきで、形が変わるなんておもしろい仕組みですね。そうそう、いんのうを強くにぎったり、ボールなどが当たると、とても痛いそうよ。スポーツなどでもここの攻撃は違反になっています。チンケリなどしないように気を付けようね。

 

14)射精のしくみ

 精巣でつくられたたくさんの精子は、ほかの分泌液とまざって白くねばねばして精液となり、ペニスの先から外に飛び出します。これを「射精」といい、はじめての射精は「精通」といいます。

 小学生の高学年から高校生になるころまでに体験する生理現象です。女の子の月経は、およそ月一回ですが、射精はそういうわけではありません。たとえば、テレビでキスシーンを見たり、性的なことを想像すると、ペニスがぼっき(大きく、かたくなること)してきます。

 しばらくすると元にもどるけれど、そのままさわっていると、やがていい気持ちになって精液が外にとびでてきます。「自慰」とか「マスターベーション」とかいわれるのがこれです。

 夜寝ているときに、好きなアイドルの夢をみるなどして、それが刺激になって睡眠中に射精することもあります。これは「夢精」。夢精でよごれたパンツは、自分で洗うようにしようね。木登りしたり、取っ組み合ったりして、ペニスが刺激され、自然に精液をもらしてしまうのは「遺精」です。

15)精液と尿、混じらないの?

 精巣から外にむかっている管を精管といいます。精液はこの管を通って尿道にでます。つまり、おしっこの通り道とと合流するわけです。でもだいじょうぶ。ぼうこうから尿道へとつながる細い管の間にある弁がしっかりととじられるので、尿とまじりあう心配はありません。また、尿がでるときは、精管のほうはきゅっとしまって精液はでないのです。

 ぼっきしているときは精液を出し、下をむいていてやわらかいとき尿をだすというように、ペニスは射精と排尿という二通りの役割をはたしているのです。男の性器ってよくできていますね。   

 

16)声変わり

「高い声をだそうとしたら、調子はずれの変な声になって、友だちに笑われてしまった」「かぜを引いたわけでもないのに、声がしわがれてきたよ」

 こんな悩みをもった男の子、心配しないでね。高い声がでなくなったり、しゃがれ声になったりするのは、思春期の男の子の特徴です。つまり、子どもから大人に変身するためのサインのひとつで、「声変わり」といいます。早い子は小学校の五、六年からはじまり、長い時間をかけて少しずつ、太くて低い大人の声に変わっていきます。声変わりの時期は、大声を出したり、のどに負担をかけないように気をつけましょう。    

 声をだすところを声帯といいますが、どこにあるか知っていますか? 大人の男の人は、のどのところにポコンとふくらんでいるので、外からでもよくわかりますね。  

 

 そう、“のどぼとけ”とよばれているところです。あなたも声変わりがおわって、大人の声が身につくころになると、“のどぼとけ”が姿をみせることでしょう。