ミチコ先生の「性」ってなに?

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〜おとなになる?〜

 

8)月経は大人への第1歩

 

○○ちゃん、もうはじまったみたいよ」−休み時間など、こんなうわさが耳に飛び込んでくることあるでしょう。そんなときは、“もう”はじまった人も、“まだ”はじまらない人も、ソワソワドキドキ落ち着かない…。

 どう、あたったでしょ。でも心配しないでね。月経は、「子ども」から「大人の女」へ変身を開始した合図です。初めての月経を「初経(初潮)」といいます。

 初経がいつくるかは、人によってちがいます。統計によると、日本の女の子の半分は小学生で、あとの半分は中学生のとき。なかには高校生までもちこす人もいます。開始時期が人によってちがうのは、顔や姿、性格がそれぞれちがうのと同じです。早ければいい、遅いのは心配ということはありません。女の子であれば、いずれだれもが月経になります。

 月経は「血が出る」と聞いて、ケガのときを思い浮かべ、不安に思っている人はいませんか。でも大丈夫。月経血はケガの血とはちがいます。 

9)月経がおこるしくみ 

 

@女の子のからだには、卵巣という器官が左右ひとつずつあり、「赤ちゃんのもと」がいっぱいつまっています。

 

A思春期になると女性ホルモンの働きで発育をはじめ、「卵子」となって月に一度、外にとびだします。とびだした卵子は、卵管にひろいあげられます。

B子宮に運ばれます。子宮では、卵子と精子が出あう場合にそなえ、内側の壁(子宮内膜)を栄養充分の“赤ちゃんベッド”にととのえて、受精卵(卵子と精子が合体したもの)を待ちます。

 

C卵子の命は24時間から48時間。この間に精子に出あえなかった卵子は消えていきます。“赤ちゃんベッド”も必要ないので、こわれてはがれ落ち、血液といっしょにちつを通ってからだの外にだされます。

 これが月経。月に1回の周期でおこり、期間は4日から7日。月経がはじまってしばらくは、周期や期間が不規則になりがちですが、心配はいりません。そのうち、規則的になっていきますよ。

 

10)月経になったら、どうしたらいいの?

 月経は血が出るときいて、不気味に思っている人はいませんか。ドバッと流れでるのではと不安に思っている人も…。でも安心して! 月経血はケガの血とは違うし、いっぺんに流れ出ることもないのよ。

 月経かな…と思ったら、まず月経血の手当に使う生理用ナプキンを用意しましょう。性器に当てて、ちつ口から出てくる月経血を吸いとらせるのです。

 量の多い日は厚いナプキン、少なくなったら薄いナプキンに替えるなど工夫して使うといいですよ。夜用の長いナプキンや横もれを防ぐためにウィング付きのもあります。

 

 タンポンもあるけど、もう少しからだが成長してから試すといいわ。そうそう、ナプキンを水洗トイレに流すと故障の原因になるので、ペーパーに包んで備え付けの容器に入れることを忘れないでね。次は生理用ショーツ。自分のからだにあったものを選びましょう。月経は病気ではないので、いつもと違う生活をする必要はありません。清潔をこころがける ― これが基本です。

 

11)ナプキンが「アンネ」とは?

生理があるたびに(といっても、今までに三度あったきりですけれど)面倒くさいし、不愉快だし、うっとうしいのにもかかわらず、甘美な秘密を持っているような気がします。ある意味でやっかいなことでしかないのに、そのつどその内なる秘密がふたたび味わえるのを待ち望むというのも、たぶんそのためにほかなりません。』

 

 第二次世界大戦中、ユダヤ人の一少女アンネ・フランクが、ナチス・ドイツのユダヤ人狩りから逃れようと家族とともに隠れ住んだときの日記の一部です。いつ捕まるかもしれない不安の中で、「甘美な秘密」として月経を受けとめるなんて、なんとすてきな“大人のからだ”との出あいでしょう。

 ちなみに、日本で初めて売りだされた生理用ナプキンは、この日記にちなんで『アンネ』と命名されたのよ。えっ、アンネはその後どうしたのかですって?結局、密告によって捕まり、収容所で15歳の命を終えました。

 

 この日記は『アンネの日記』として出版されています。ぜひ、読んで見てください。