熟年の性を考える

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                             研究員  岩淵 成子
 

老化防止に恋をしよう

 先日テレビで「老化防止の7つの予防法」という発言がありました。CMの間だけ見ようとチャンネルを変えた番組で、前後がよく分からなかったのですが、老化についての権威ある学者らしい人の提言でしたから、傾聴に値する7箇条だと思っています。
  日記をつける、運動をする、料理をする、外出するなどは、今までも言われている「当たり前」のことだったのですが、我が意を得たりと思ったのは「恋をしよう」があったことです。ご自身もそろそろ高齢者の仲間入りをするのではと見受けられる、学者先生のお言葉ですから、チャラチャラしたタレントの戯れ言とは違います。重みがあるお言葉です。

 『惚れなおし 結びなおし』のタイトルで、研究所ブックレットbQとして出版した冊子には「熟年でも恋を」「死に行くまで恋を」の想いを込めました。
  互いを見直し惚れなおすためにと、bR5では「『いい人』を『恋しい人』にしませんか」のタイトルで、夫婦の見つめ直しについて書きました。bQ0では『死にゆく母に好かれる担当医』のタイトルで、90過ぎの高齢で死の床にある母親が、病院の担当医に想いを寄せている様も書きました。
  すでに言ったり書いたりしてきたことが「学者先生」により検証された思いで、嬉しくなりました。
  番組に出演していたタレントの話によれば、文学座の杉村春子さんは、90歳すぎの時にも「恋心が若さの秘訣よ」と言われていたとか。人間いくつになっても「恋心」は大事だとの実例ではないでしょうか。

 大阪朝日放送で「高齢者の性」が取り上げられ、研究所のサークルとして、毎月例会を開いている高齢者の面々が出演した番組がありました。関西地方の方はご覧になったかもしれません。「あなたにとって性とは何ですか」の質問に私が答えた「性は心が生きること」が放映されました。夕方の特集番組でしたから「高齢者がセックスをしている」とのコンセプトではなく「高齢者の性は、肉体的なものより互いの関係性や精神性が重視される」という、無難なまとめ方にしたのではないかと推測しています。

 性の漢字は「心が生きる」となるので「心が生きることが性」だと言って「性は生きる活力源になるもの。生きる希望の根源だから・・・」と説明をしたのですが、理由は見事にカットされてしまいました。

 お手軽に「恋」を始めるのにテレビの活用はいかがでしょうか。
  出演している、夫婦で好みのタレントをサカナに盛り上がる。「あの人は私のタイプなのよね」とか「あの娘は若いときのお前に似てないか」などと、あれこれ批評して盛り上がるのも良いのではないでしょうか。ただし、あまり言い過ぎるとバトルになり「恋」するはずが、家庭内離婚に発展してしまう場合もありますから、注意を払ってほどほどにする必要はありそうですが・・・
  オチが「今のあなたが一番よ」となれば万々歳ですね。

 
 

 

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