熟年の性を考える

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研究員  岩淵 成子
 
高齢者は、存在そのものがパワーです
 

 今年はじめての 、「性と生研究会」 がありました。
 いつものメンバーが集まり、少々サロン的になっていますが、人生勉強の場としては、最適です。

 今年の抱負を述べるうち、何となく、全員の年が分かりました。なんと、今回の研究会参加者では、私が最年少だったのです。一回り上の方もいれば、それ以上の方も居ました。
 平凡の非凡で、金婚式をすぎても夫婦二人暮らしの方。連れあいを亡くされたり、離婚したりで、一人暮らしの方。病気のため、身体の不自由な方。など、など。それぞれが、それぞれの生活を、組み立てておられます。

 参加者のお話を聞くうちに、高齢の皆さんから、パワーをいただきました。「60なんぞは、まだヒヨッコ。人生これから」との、メッセージが、ビンビン伝わってきたのです。
 研究会に、電車を乗り継ぎ、来られる方々ですから、当然ですが、年を伺わなければ、私より10才も15才も上だなどとは、考えてもみないほど、若々しく、好奇心旺盛なのです。

 身体が不自由で、一人暮らしができなくなったと、親戚に厄介になっている方が、おられました。発病までは、一人暮らしを15年もしたが、食事がうまく作れなくて、一人暮らしをあきらめておられたようでした。
 「ヘルパーさんに来てもらって、食事を作ってもらえば、一人暮らしに戻れるのでは」と、提案しました。すると、早速帰って相談してみますと、希望を持って帰られました。新しい提案にすぐ反応する、柔軟な思考を持っておられることに、若さを感じました。
 
 一人暮らしをするには、完全に、自分でできなくていい。援助を受けながら、自分らしく生活を組み立てることが、自立。 これは、私が、障害者の自立から、学んだことです。
 

 知的障害者の「ケア付き結婚」、肢体不自由者の「育児介助」など、多くの支援を受けながら、自分たちの暮しを築いている、障害のある方々を知っているから、できた提案でした。高齢で不自由になったか、若いときから、生まれたときから不自由かの違いで、高齢者も、障害者も、自立できる存在であることは、同じだと思います。

 病気になったら、すべて終わりのように考えがちですが、リハビリに励んで、研究会に参加し、新しい生き方を学び取って、実践する。病気になっても、お終いじゃない。とのメッセージをいただきました。
 
 高齢になっても、明るく暮らしていけるという、先輩たちの生き方から、学ぶことは多いのです。熟年の今、学んでおいてはいかがでしょう。とりあえずは、高齢になった両親から、兄弟から、話を聞いてはいかがでしょう。

 
 

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