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今月のコラム
“人間と性”教育研究所所長
高柳 美知子

(2006/12/16更新)

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再び、韓流の韓国を尋ねて   


 

 昨年(2005)の「冬のソナタから見えてくるもの・韓流の韓国をたずねて」に 続いて、今年も10月16〜19日の日程で、第2回「冬ソナ・ツアー」を実施しまし た。

 昨年の訪問のねらいの一つは、韓国ドラマ「冬のソナタ」が、なぜ日本の国で社会現象ともいうべき状況を呈しているのか。

 とりわけ中高年の女性たちがこれほどに魅せられてしまうのはなぜなのか。

 もう一つは、こんなにも「冬ソナ」に 傾倒しながら、なぜ、歴史認識ー日本と韓国・朝鮮の歴史的関係−につながらないのかということ。  

 ならばいっそ直接、自分の目で足でたしかめ、考えようということで韓国の旅を企画したのでした。団長はいいだしっぺの私。参加者は九名。ずしりと重い旅 の収穫は、『「冬のソナタ」から見えてくるものー韓流の韓国を訪ねて』(かも がわ出版)にまとめて、出版しました。おかげさまで好評を得て、「自分もぜひ 、韓国に行ってみたい」の感想が寄せられ、また、昨年同行した者の中からは、「直接、ハルモニたちと話し合えなかったことが心のこり」「次は水曜日デモに参加したい」の声が寄せられました。その思いは、団長をつとめた私も同じ。ならば、もう一度、団長をつとめ、「 日本軍」慰安婦に焦点を当てて第二回の「冬ソナ・ツアー」を実施しようという ことになったのです。  

 まずは「水曜日デモ」に参加できるよう、水曜日を入れた日程を組みました。 「ナヌムの家・歴史館」には、ハルモニたちとの交流の時間をとっていただけるようお願いしました。

 また、旅立つ三日前、埼玉県上田知事の県議会発言「従軍 慰安婦はいない」に抗議するためにたまたま埼玉においでになっていたイ・ヨン ス(強制連行された元慰安婦)さんとお話する機会があり、水曜日デモでの再会を約したのでした。  

 第一日。ソウル空港に着いたその足で、早速、バスに乗り込み、ナヌムの家・ 歴史館に向かいました。今回のメンバーの特徴ともいえるのは、身体に障害をお 持ちのご夫妻が二組、その方の介助をするためのご夫妻が一組が参加してくださったことでした。到着までの二時間半は、参加者(男性六、女性九)の自己紹介と旅に寄せるそれぞれの期待と思い語り合う貴重な時間となりました。  

 ナヌムの家にいるハルモニは八人。「その中で私が一番元気」とおしゃるカン ・イルチュルさんの証言、歴史館を案内してくれた若い村山研究員の真摯な解説 に誰もが心を動かされたことでした。 待望の日本大使館前の「水曜日デモ」では、大邸(テグ)から駆けつけたイ・ ヨンスさんと再会。大使館に向かって埼玉知事発言への抗議を力いっぱいぶつけ ていました。

 私たちのツアーからは、研究所所員のKさん(高校教師)が授業で 「慰安婦」問題を取り上げていることや子どもたちの様子などをデモ参加者に語りました。デモのあと、イ・ヨンスさんから貴重な証言を聞きました。

 カン・イ ルチュルさん、イ・ヨンスさんの証言を、私たちがどう受け止めたかは、前作にならって『「ナヌムの家」から見えてくるもの』の一冊にまとめるつもりです。

 「冬のソナタ」や「チャングムの誓い」のロケ地、西大門刑務所歴史館、韓国民 族村、水原華城でのさまざまな思いもまた、参加者で綴り合うことにします。乞 う、ご期待!!