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今月のコラム
“人間と性”教育研究所所長
高柳 美知子

(2006/5/27更新)

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「冬のソナタ」から見えてくるもの

 

 韓国ドラマ『冬のソナタ』を見ていない方も、日本の中高年女性を中心に「冬ソナ」ブームがまきおこっていることはご存じのことと思います。

 

 NHKのBSでこのドラマが最初に放映されたのは、 2003 年4月から9月にかけてでした。それが大きな反響を呼び、12月に同じくBSでー挙集中放映。翌年には、総合テレビで三度目の放映、さらに同年末、四回目の集中放映が――。

 短期間に四度もアンコール放送されるなど、とても尋常とはいえません。ドラマを見た女性たちの感想が続々とNHKに届けられ、「前代未聞の反響」だと担当者もその驚きをかくしません。再放送が終わるのを受けて開くNHK恒例「ファン感謝会」の参加応募は8万通。その97%は女性だったそうです。「冬ソナ」ブームは放送だけにとどまらず、ロケ地ツァーも大盛況。

 それにしても、韓国ドラマの『冬のソナタ』が、なぜ、これほどに日本の中心を占拠してしまったのでしょうか。

 

 日本の中高年女性のひとりであり、『冬のソナタ』を四回も見届けたわたしとしは、これは大いに気がかりな“なぜ”です。さらにわたしには、もう一つの解せない“なぜ”があるのでした。それは、こんなにも『冬のソナタ』に傾倒しながら、どうして歴史認識―日本と韓国・朝鮮の歴史的関係―に結びついていかないのかということ。ならばいっそ「冬ソナ」ロケ地に立ち、「ナヌムの家」を訪問し、韓国の街を自分の目で、足でたしかめて考えることにしよう――ということで、昨秋、『「冬のソナタ」からみえてくるもの・韓流の韓国を尋ねて』の旅を企画。団長はいいだしっぺのわたし。参加者は九名。三泊四日の短い日程でしたが、たくさんのことを感じ、たくさんのことを考えた旅でした。ずしりと重い収穫を自分たちだけでしまってしまうには余りに惜しく、この四月、旅の同行者を中心に『「冬のソナタ」から見えてくるもの』として一冊にまとめ出版(かもがわ出版)しました。

 冬ソナ・ファンの方、そうでない方、どうぞ、この本をお読みくださり、感想などお寄せくだされば幸いです。

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